小児眼科、まぶたの手術治療、近視の治療(オルソケラトロジー)眼鏡処方
  1. 治療案内

治療案内

お子様の目の病気は早めの治療が大切です。 ご自身で判断しないでまずはご相談を!

小児眼科
 弱視について
弱視とは、片目または両目の視力障害のことです。視力の発達の時期(感受性期)にはっきりとした映像の刺激を受けないと、両目できちんとものをみることができず、視力の発達が止まったり、遅れたりします。この大事な感受性期を過ぎてしまうと、あとから頑張って治療しても視力が改善しないことがありますので、早く治療することがとても大切です。
斜視について
片目の視線が対象からずれていて両眼の視線が一致しない状態をいいます。ずれる方向によって外斜視、内斜視、上下斜視があります。
特殊な斜視としてケガや体の病気によって起こる斜視、強い近視に伴って起こる斜視など、様々な斜視があります。このうち頻度が高いのは外斜視と内斜視です。

外斜視:いつもどちらかの目に斜視がある場合に治療が必要となることがあります。

内斜視:生後6ヶ月までに発症する内斜視は、両眼視機能の獲得のために早めの治療が望ましいとされています。

子どもの視力の発達について
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は、明かりがぼんやりとわかる程度のものです。しかし、ママやパパの顔を見つめたり、玩具で遊んだりしているうちに、視力は徐々に発達していき、目で見たものを脳で認識できるようになります。すなわち、子供の視力はうまれた後に外界からの適切な視覚刺激を受けることによって発達します。この外界からの刺激によって、脳の神経回路が集中的に作られる時期のことを「感受性期」といいます。 人間の視覚の感受性期は、生後1か月から上昇しはじめ1歳半ごろにピー クに達し、その後徐々に減衰して、おおよそ8歳ごろまでに消失すると考えられています。

★当院では生後6ヶ月頃から特殊な機械で屈折度数に異常がないかを測定し、2歳頃から簡単な視力測定、2歳半頃から正確な視力測定ができます。
米国では2歳になるまでに通常の小児科検診で視力スクリーニングを行わなければならないとされており、日本でも3歳児検診でスクリーニングが実施されておりますが、そのスクリーニング方法は自治体によって様々であるのが現状です。当院では積極的に視力検査を行い、異常をできるだけ早く見つけるようにしています。
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最新のまぶたの治療でスッキリと生き生きした目の状態を目指します

 

眼瞼下垂症について 眼瞼下垂は、まぶたが下がってきて見えにくくなる病態です。見えにくさの他にも、眠そう、肩こり、頭痛、疲れる等の症状があります。

    • 眼瞼下垂は大まかに3つに分類することができます。1つ目は生まれつきの眼瞼下垂、2つ目は大人になってからなる眼瞼下垂、3つ目は眼瞼下垂に見えるが、まぶたを上げる筋肉や腱に異常のない偽眼瞼下垂です。患者さんの症状は共通ですが、その病態によって治療法が変わります。

    治療法 主に局所麻酔で行います。
    • 眼瞼下垂手術(皮膚切除)~ 加齢のためにまぶたの皮膚がたるんでしまい、それがまぶたのふちをこえてしまった状態です。治療はたるんだ皮膚を切除します。
    • 眼瞼下垂手術(挙筋短縮)~まぶたを上げる筋肉の付着部の強化・修復が必要な場合、上眼瞼挙筋の腱やミュラー筋を同時に、または別々にはがして、短縮・固定します。切開した皮膚の部分は二重まぶたの線になるため、 傷は目立ちません。また、術中の定量やきれいなカーブの作成を容易に行うことができ、たるんだ皮膚の同時切除も可能です。
    • ボツリヌス毒素注射(眼瞼痙攣)~まぶたを閉じる力が強くなりすぎて、眼が開けにく場合には眼瞼痙攣が原因のことがあります。まぶたにだけ症状がある場合と、顔の半分全体に症状がある場合があります。痙攣している部分に注射を行いますが、動脈瘤が原因となっている場合にはその治療が必要になります。    

    睫毛乱生症、眼瞼内反症について 一般的に「逆さまつげ」と呼ばれるものです。まつげが角膜(くろめ)に接触した状態をいいます。 まつげは本来、まぶたの縁から外側(眼球とは反対方向)へ自然にカールして眼球にあたらないようになっています。


睫毛内反症では、まぶたの向きに異常はなく、正常なまつげの中で何本かが眼球に向かって生えているもの、まつげの毛根の周囲で起きた炎症による傷跡などが原因で、まつげの生える方向が不規則になってしまうもの、乳幼児において、まぶたの向きが正常にも関わらず、下まぶたの皮膚や皮下脂肪が過剰なことが原因で、盛り上がった皮膚によってまつげが眼球の方向に押し込まれているものがあります。小児では4~5歳になって顔が引き締まってくると治ることが多いため、あまり程度がひどくなければ様子をみます。

眼瞼内反症はまつげだけではなく、まぶた全体が内側(眼球の方向)を向いてしまう状態です。主に加齢によって、下まぶたを支えている組織やまぶたを閉じる筋肉がゆるんだり、まぶたの皮膚がたるむことが原因とされています。

治療法 局所麻酔で行います。主に4つの手術方法があります。
  • 縫合法~皮膚は切らずに糸を通します。抜糸はいりません。
  • 皮膚切開法~皮膚を切って糸を使ってまつげの位置を戻します。主に小児や若者で行います。
  • 眼瞼下制筋前転法~皮膚を切ってまぶたの向きを変えて睫毛の位置を調整します。主に高齢者で行います。
  • 瞼板切除~まつげの根元を切り取ります。
  • 霰粒腫について 霰粒腫はまつ毛の生え際の内側にあるマイボーム腺の出口が閉鎖し、慢性的な炎症が生じることで肉芽腫と呼ばれる塊が形成され、まぶたが腫れたように見える病気です。同じようにまぶたが腫れる病気に、麦粒腫(ものもらい)があります。細菌感染をきっかけに発症し、痛みを伴うことが多いです。これとは異なり、霰粒腫は無菌性の炎症が原因となるため、典型的な霰粒腫では痛みを伴いません


  • 小さいものであれば、治療なしでも内容物が排出されたり、吸収されたりすることがあります。この場合、数週間の経過で自然治癒することが期待できます。また、細菌感染を合併した場合には、抗菌薬や痛み止めを併用しながら、病状のコントロールをしていきます。大きくなったり、再発したりすることもあり、保存的に治らない場合は手術で摘出します。当院では再発を防ぐために表面から切開し、見える範囲で肉芽を除去し、術後の傷もできるだけ目立たないように気をつけています。
  • 翼状片について 翼状片とは、白目の表面覆っている結膜が黒目の部分にかかってくる病気です。紫外線にさらされることが原因と考えられ、高齢者に多い病気です。そのため、野外での仕事に従事する方に発症することが多く、ほこりやちりなども原因と考えられます。

翼状片が進行すると、充血や異物感なとを自覚します。さらに進行すると、黒目がゆがむことになり、乱視の原因となります。さらに進行して黒目の真ん中まで拡大すると視力低下や眼球運動が障害を受け、物が二つに見える症状がでたりするため、症状が悪化する前に手術が必要です。

翼状片は悪性の組織ではありませんが、進行性の疾患です。充血については点眼で治療をしますが、根本的な治療方法は手術になります。局所麻酔を用いて異常組織である翼状片を摘出します。ただし、摘出するのみでは再発するすことも多く、再発予防策を行うことが重要です。特に若い方(50歳以下)ではこうした予防策を講じても再発する確率が高いため、異常細胞増殖を抑制するために手術中にマイトマイシンC(抗がん剤)を使用することがあります。

  • 皮膚、皮下腫瘍について 眼瞼腫瘍には良性のものと悪性のものがあります。良性では母斑、眼瞼黄色腫、乳頭がん、脂漏性角化症、汗管腫、脂漏性角化症などがあります。悪性のもは基底細胞がん、脂腺眼、扁平上皮がんの順に多く、悪性眼瞼腫瘍の8~9割を占めます。

  • 腫瘍の発生部位に応じた手術を行います。まぶたの縁に盛り上がっている良性腫瘍は、まぶたのラインに沿って腫瘍を切り取り、傷口はそのまま自然治癒するのを待ちます。まぶたの縁から離れたものは、腫瘍のみを最小限の範囲で切り取って、周囲の皮膚を縫い寄せます。良性腫瘍は当院で治療できますが、悪性が疑われる場合には、周囲組織にも広がっている可能性があるため、全摘出が必要で、切除した断端に悪性組織がないか病理組織学的に確認が必要となるため、病理医のいる病院に紹介となります。
  • 鼻涙管閉塞症について 先天性と後天性があり、目から鼻にかけての涙の通り道である鼻涙管が閉塞した状態で、涙が鼻に流れていかなくなるため目に涙がたまります。このために、涙や目やにが出やすくなります。

  • 先天性のものは1歳までに90%以上の症例で、閉塞の改善が見られるため、症状が軽い場合は鼻涙管マッサージで様子を見ます。症状が重い場合には、点眼で目やにをおさえ、針金のようなもので鼻涙管を通す処置(涙道ブジー)を行います。後天性のものは、涙道ブジーを行った後に、涙管チューブを留置し、涙道を広げ、症状が改善してきたらチューブを抜きます。長期間たっている場合にはチューブが入らないないことがあります。また、涙管チューブ後に再閉塞した場合、涙嚢と鼻を交通させる手術が必要となるため、専門の病院に紹介となります。
  • 斜視について

治療法
①眼鏡 遠視が原因で起こる内斜視に対しては遠視の眼鏡を処方します。

②プリズム眼鏡 プリズムレンズ(光の進路を変えるレンズ)を入れることで、ものが二つに見えたり、眼が疲れる症状を改善します。

④ボツリヌス療法 ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質を有効成分とする薬を筋肉に注射する治療法です。菌そのものを注射するわけではないので体への害はありません。一時的に筋肉を麻痺させることで眼の位置を調整します。効果は一時的で、通常は3~4ヶ月で消失することが多いです。(12歳以上が保険適応となります)

⑤手術 目には目を動かすための筋肉が6本ついています。そのうちの1つか2つの筋肉を移動させて目の位置を治します。
後転法…筋肉の付着部を後ろへずらすことで、作用を弱めます。
前転法…筋肉を短縮して元の位置に縫い付けることで、作用を強めます。
例)外斜視の場合、目を外側に向ける筋肉を弱める(後転)、または目を内側に向ける筋肉を強める(前転)ことで、外ずれを治します。



  • ドライアイについて ドライアイは、涙の量が足りなくなったり、涙の成分が変化したりする病気であり、目の表面に傷を伴うことがあります。ドライアイが進行すると、視力低下や痛み、角膜上皮剥離(角膜が乾燥してはがれる病気)を発症してしまうこともあります。ドライアイの症状は、目の乾きからだけでなく疲れ目から痛みまで様々。それが一時的なものなのか、目の表面に障害が起きているためなのかは、眼科でのきちんとした検査なしに判断することができません。放置しておくと、知らないところで症状が悪化し、治療が難しくなることがあります。


  • 点眼治療 水分を補足して傷ついた目の表面を直すタイプの目薬と、涙の各成分にはたらきかけるタイプの目薬があります。患者さんごとの涙のタイプに応じて、正常に機能していない涙の層をターゲットとした点眼治療が、可能になりました。
  • 涙点プラグによる治療 点眼で効果が得られない場合は、涙点閉鎖による治療を行います。 涙の出口である涙点を閉じ、涙が鼻に流れるのを止めて、涙を目の表面に十分にためる方法です。シリコンや合成樹脂製の涙点プラグを挿入します。
  • IPL治療
  • マイボーム腺機能不全について マイボーム腺とは、眼瞼(まぶた)のまつ毛の生え際よりもやや内側にある、油分を分泌する器官のことで、上眼瞼に25、下眼瞼に20前後あるといわれています。 マイボーム腺は、油分を分泌することにより、涙が蒸発するのを防ぐ大切な働きをしていますが、この機能に問題が生じるのがマイボーム腺機能不全です。


マイボーム腺機能不全によりドライアイが発生し,ドライアイに伴う眼乾燥感,眼疲労感な どの自覚症状が現れます。国内の疫学調査では 50歳以上 の日本人の 10~30% 程度が MGD であることが示され ており,ドライアイの原因の86%といわれており、MGD は多くの人々のquality of life を低下させ る疾患です。

  • セルフマネージメント~眼瞼緑の清拭(Lid hygiene)綿棒や専門のアイシャンプーなどでまつげの生え際をきれいにします。
  • セルフマネージメント~温法(Warm Compress)アイマスクなどでまつげの生え際を50度5分を朝夕2回暖めることで、油分がでやすくなります。
  • 薬剤による治療(抗炎症、 抗菌薬を用いた治療~テトラサイクリン系内服 (細菌のリバーゼ活性を抑制、マクロライド系点眼内服で症状が改善します。
  • 眼科で行う処置~油脂蓄積の予防のために油脂の圧出子を用います。
  • 眼科で行う処置(新しい治療)~IPL (Intense Pulsed Light)やサーマルパルセーションシステム(Lipiflow)など。
マイボーム腺機能不全(MGD)によるドライアイは、市販の点眼薬で治そうとしている人がはるかに多く、眼科医の最新デバイスで治療するという人はまだまだ少ないため、目のかすみ、疲れ目、痛み、充血などがある方は原因をみつけ、きちんと治療すれば症状が劇的によくなることがあります

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目の成長期の8歳から10歳の間に治療を始めることで、大人になってからの目の病気を予防できます

近視の治療
近視について
目はカメラと同じような構造になっています。カメラのレンズに相当するものを水晶体、フィルムに 相当するものを網膜といいます。カメラで写真を撮るときにはレンズを前後に動かしてピントを合わせますが、人間の目は水晶体の厚みを変える ことで、無意識のうちにピントを合わせて鮮明に見えています。この働きを目の調節といいます。単に調節が過剰に働いたままの状態での近視化 (調節緊張・いわゆる仮性近視) は、トレーニングや点眼治療などでの回復が期待できますが、その状態が長く続いて眼軸長が伸びて眼球全体の 屈折力(目の度数) が固定してしまった場合は、回復が期待できなくなってしまいます。

日本では、小学生の約30%以上が近視で、中学生になるとさらに増え、60%近くの生徒に近視がみられるようになります。40歳以上の近視の割合は2005年と2017年で比較すると37.7%から48.5%に増加し、海外でも東南アジア諸国では過去60年間で近視の割合が20%→80%に増加し、米国での研究では30年前と比較して25%→42%に増加しているとされています。
(平岡孝浩. クリニックではじめる 学童の近視抑制治療. 文光堂, 2021より)

近視の治療
  • オルソケラトロジー(自由診療・保険適用外) イチオシ!!
オルソケラトロジー とは、就寝中に特殊なレンズを装用することで角膜の形状を矯正し、一時的に視力を回復させる治療法のことです。毎日装用を続けることで良好な裸眼視力が得られるため、日中にコンタクトやメガネをかけずに生活ができるようになります。さらに、近視の進行は身長の伸びる時期と関係しているため、個人差はありますが、6歳から10歳頃までに治療を開始することで、近視の進行を抑える効果が得られ、日本の研究結果でも効果があることがわかり、自身も前施設で、効果があることを確認しました。

日本で認可されているレンズは下記の4社ですが、当院ではマイエメラルドを使用し、近視の強いお子様や、乱視のあるお子様にも対応しています。裸眼でも0.8以上の視力がでるため、運動をする時に眼鏡をかけたくない、近視を進行させたくないお子様に人気です。






  • 多焦点ソフトコンタクトレンズ
現在のところ本邦で近視抑制効果の承認を受けたレンズは存在しないのですが、海外では承認を受けているものと同等の効果のものがあります。オルソケラトロジーとは違い、レンズを装用した状態で登校するため、子供自身でレンズの装脱ができることが必須条件となりますが、8歳ぐらいから装用は可能です。

オルソケラトロジーで視力が出にくい場合やアレルギーがひどくてオルソケラトロジーが継続できないお子様にお勧めしています。当院では多焦点レンズを2点(毎日交換タイプと2週間交換タイプ)、単焦点レンズも2点(毎日交換タイプと2週間交換タイプ)用意しています。近視抑制効果のことを考えると、球面レンズでは周辺部のボヤけた像が近視進行の原因になることがあるため、非球面レンズが良いとされています。当院での取り扱いレンズは非球面レンズを準備しております。


豆情報!!酸素透過係数について 
レンズの酸素透過係数や含水率が高いほど、角膜上の酸素分圧が高くなります。酸素透過率が0~80の範囲では、酸素透過率が高いほど角膜上酸素分圧も高くなりますが、酸素透過率が80を超えると、角膜上酸素分圧は100から120mmHgのあたりで横ばいとなります。角膜上皮は、十分な酸素が供給されているとき、活発な細胞分裂を行いますが、連続装用を続けると、上皮細胞のこのような機能が抑制を受け新陳代謝が悪くなり、角膜に障害が起こりやすい条件をつくることになります。これは、コンタクトレンズによる角膜障害の実態調査の結果からも明らかにされています。また、細菌感染に対する抵抗力も衰えてきます。
角膜内皮は、角膜の一番内側にある細胞ですが、上皮と大きく異なる点は、たった一層の細胞から構成されていて、細胞分裂を行わないということです。細胞分裂による増殖能力を持たない内皮にとって、いったん生じた変化は修復することができません。内皮は、角膜の厚さや透明度を保つ重要な役割をしています。
角膜上皮と角膜内皮は酸素を介して活動しているため、酸素透過係数が高いほど、角膜の活発な機能が保たれます。
  • 点眼治療
調節麻痺薬(保険治療)
調節麻痺剤の点眼(ミドリンM)をすることにより調節力を麻痺することで緊張をほぐし、遠くの方を見ている状態と同じ状態にします。薬が効いている間は近くの物が見にくくなるため、必ず就寝前に点眼します。近業作業やゲームのやりすぎなどで急に近視が進んだ場合の「仮性近視」や「調節緊張症」には特に効果的で、生活態度を見直して点眼治療を併用することで良くなることがあります。

低濃度アトロピン薬(自由診療、保険適応外)オススメ!!

アトロピン0.01%、0.025%配合のお子様の近視進行を抑制するための目薬で,1日1回就寝前に点眼することにより、近視の進行を抑制する治療です。
アトロピン点眼薬は、調節力を弱めて正しい視力を計るためにお子様の検査用に使う薬ですが、近視の進行を抑制する治療にも使用されていましたが、瞳が大きくなるなどの副作用のため、実際にはあまり使われてきませんでした。近視国であるシンガポールで、濃度を100分の1に薄めることで不快な副作用をなくし、2年間続けることで近視の進行を60%抑えられることがわかりました。日本でも治験が終了し効果があることがわかりました。

  • 眼鏡治療
海外では、周辺部の網膜に網膜の手前でピントが合う光をたくさん作用させたり、周辺部の網膜のコントラストを下げることで、近視進行を抑制しようとする眼鏡が販売されております。2020年ごろから海外で販売されるようになった、これらの新しいタイプの近視進行抑制眼鏡は、眼軸の延長が通常の眼鏡やコンタクトレンズと比べて平均50~60%抑制されることが報告され始めております。しかし日本でこれらの新しい眼鏡を使用できるようになるには、治験を行う必要があるため、現時点では使用できません。
当院では、これより以前の研究で用いられた「累進屈折力レンズ眼鏡」も処方しています。近くとみるときの調節力を軽減させ、網膜の中心部における焦点ボケを防ぐことで、眼軸の延長を抑制する方法です。「累進屈折力レンズ眼鏡」Zeiss MyoKids®は、通常の眼鏡やコンタクトレンズに比べて10~20%の近視の進行を抑制することが分かっています。また、近視があるのに眼鏡をせずに遠方を見ていると、ぼやけた像が目の刺激となるため、眼軸の延長が進行され、さらに弱い度数メガネでも同じように、近視は進行していきます。当院では近視の進行に気をつけながら、眼鏡で進行が止められない場合には、他の治療に変えるタイミングをみて、指導させていただきます。気になる方はご相談ください。

続き

①当院では、医療連携をして、エキスパート達(視能訓練士や眼鏡士)があなたに最適な眼鏡を作ります!

今のあなたにベストなメガネをして、今よりもっと快適な日常生活が送れるようになります。

②医療用眼鏡も対応
病気のある方は、専門医師のカルテを参考に視能訓練士が安心、安全な眼鏡をお作りします。

③小児眼科医がお子様に最適な眼鏡を処方します。

遊びや学びが楽しくなる、明るい視界で目の健康と成長を手に入れましょう。


補装具費支給制度について

補装具の種類は「矯正眼鏡」、「遮光眼鏡」、「弱視眼鏡」(地域によってはルーペも含む)、「コンタクトレンズ」です。基本的に更生相談所の判定もしくは、指定医(身障法第15条・19条)の「補装具交付意見書」の提出による書類審査が必要です。

*利用者負担金額は、利用者の収入にもよりますが、概ね告示額の1割です。

申請にあたって


交付個数
一つの名称・形式について、一つの交付が原則。
矯正眼鏡・コンタクトレンズ・遮光眼鏡・弱視眼鏡は遠近、室内・室外用等は原則として認められない。しかし、職業上または教育上真に必要と認められた場合は、この限りでない。
申請に必要な
書類
「給付申請書」、「視覚障害者手帳」、「取扱店の見積書」、「源泉徴収票(課税証明書)」の4点
基準額について
上記の基準額が上限として支給されますが、前年の世帯所得によって異なり、自己負担が必要になる場合があります。
また、各市町村によっては自己負担分を独自の事業として減免しているところもあります。
(国の基準では自己負担が 生じるが、その分を各自治体が助成するというものです。)
耐用年数
基本的に4年


 こはる眼科 

一人ひとりに合わせた丁寧な治療を心がけます。


受付時間: 10:30〜18:30 

所在地: 大阪市中央区糸屋町2-1-4 CROSS BLDG3階

Nakaoe Park, North side

診療時間
10:30〜13:30
14:30〜18:30
★金曜午後:手術
休日:日曜、月曜、祝日